世の中の育毛成分は役立たずが多い!?サクセス・カロヤン・アデノゲン…6種類の育毛剤を解説!
2014.12.29 | ヘアケア
効果が不明確な育毛成分がたくさん!
最近はAGA(男性型脱毛症)改善用の育毛剤が各社から発売されています。
しかし、それらの育毛剤の中には専門家から見ると科学的根拠がなく、
意味のない治療を続けている患者がいると懸念されているようです。
そのような背景から、日本皮膚科学会から
AGA用の診療ガイドラインが作成されました。
「推奨度の分類」というものがされていて、
その分類の中でもランクが「C1」「C2」の2種類の育毛剤を取り上げます。
<推奨度の分類>
C1:行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
C2:根拠がないので勧められない
※下記「セファランチン」の推奨度は「C2」。
これ以外に紹介する下記の育毛剤は全て「C1」です。
セファランチン(内服薬)
「セファランチン」という成分は、
AGAの中でも“円形脱毛症”に効果が高い薬といわれています。
その働きは、抗アレルギー作用や血流を良くする働きがあるそうです。
セファランチンを服用するときには、専門の皮膚科の処方箋が必要です。
しかし、国内からの症例報告があったようですが、
症例は1つしか確認されていないのです。
しかもその症例は、フィナステリド1%を内服し、
ミノキシジル5%を外用中のAGA患者に
セファランチンを併用させたとのこと。
これだけでは効果はわかりませんね。
ということで、推奨度は「用いない方がよい」とされています。
塩化カルプロニウム(育毛剤名:カロヤン )
AGAに対して、臨床実験が行われました。
1件の左右を比較する実験があり、
プラセボ外用と比較して6例中4例で
発毛促進あるいは脱毛を抑える効果があったそうです。
他2件の臨床実験があったそうですが、
これらの臨床試験はいずれも対象症例数が少なく、
判定方法も主観的なので、
明確な発毛効果は実証されていないといえるそうです。
しかし、国内では生薬との合剤を含む多くの診療実績があるので、
外用療法の一つとして推奨しているようです。
t-フラバノン(育毛剤名:サクセス)
サクセスに書いてある“t-フラバノン”の表示名は、
「トランス-3,4'-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン」です。
長い名称ですね…花王が開発したという育毛の有効成分です。
毛根に直接作用して、髪を太く育てるそうです。
育毛剤と言えば、1万円を超える商品や、
安くても7,000円程度のものが一般的です。
一方、サクセスの育毛トニックは、驚きの880円!
“育毛” “抜け毛予防” “血行促進”と書いてありますが、
880円という価格だけ見ると、不安が拭えません…
また、サクセスは「薬用育毛トニック」と名乗っており、
育毛剤とは違うようです。
育毛効果が期待される有効成分は入っているのですが、
その効果ははっきりしていません…
医薬部外品であり“トニック”と書いてあるので、
やはり過度な期待はしない方がよさそうです。
アデノシン(育毛剤名:アデノゲン)
資生堂の育毛剤「アデノゲン」。
アデノゲンの主要な有効成分は、『アデノシン』です。
しかし、育毛効果は一緒に配合されている
β-グリチルレチン酸、パントニールエチルエーテル、l-メントールの作用
ではないかという噂もあります。
<アデノゲンに配合されている有効成分の使用目的>
・β-グリチルレチン酸:抗炎症
・パントニールエチルエーテル:髪の保湿・髪の栄養補給
・l-メントール:抗菌
アデノシンは元々人体に存在している成分で、
DNAの構成成分である核酸の一つです。
毛根の毛乳頭に作用して「FGF-7」という発毛促進因子の生産を活発にし、
毛母細胞に働きかけて発毛を促すという効果があります。
退行期に移行しようとする毛根の活動を抑え、成長期を伸ばす効果もあります。
また、血行を促進する作用もあるそうです。
副作用の心配もないそうですし、
これらの効果を聞くと、凄そうな成分だと思いますが、
他の育毛剤と併用しないと効果がないとの声があるので、
アデノゲンよりもいい育毛剤だけを最初から使った方が良いかもしれません。
サイトプリン・ペンタデカン(育毛剤名:薬用毛髪力)
サイトプリン(6-ベンジルアミノプリン 又は CTP)
の作用によって、51種類の遺伝子の変化が確認でき、
発毛因子を増加させる効果が見られたそうです。
一方、ペンタデカン(ペンタデカン酸グリセリド PDG)は、
タンパク質の一種である“ケラチン”という髪の主成分に
必要なエネルギーを増加させる作用があるとのことです。
しかし、サイトプリン、ペンタデカンの発毛効果に関しては、
有効性を示すレベルが高い実験例が少ないです。
副作用の心配が少ないので、
試しに使ってみる程度なら良いかもしれません。
ケトコナゾール(外用薬、内服薬)
「ケトコナゾール」は、AGA(男性型脱毛症)の
原因と言われる男性ホルモンを抑える役割があります。
また、脂漏性湿疹やフケの予防にも効果があるようです。
ケトコナゾールの特徴の一つ目は、殺菌作用です。
この成分は元々、水虫の治療などに使われる殺菌薬です。
また、脂漏性皮膚炎と診断された患者に、
塗るタイプのケトコナゾールを処方する場合があります。
二つ目の特徴は、育毛剤有効成分でお馴染みの
「フィナステリド」や「ミノキシジル」と
同じくらいの効果が期待できることです。
しかし、日本ではまだ未認可の成分であり、
副作用の心配もあるので、使用には注意が必要です。
おすすめ育毛剤は?
日本皮膚科学会が推奨度A(行うよう強く勧められる)
としている育毛成分は、“ミノキシジル”と“フィナステリド”です。
※副作用のため、女性はフィナステリドを使用してはいけません。
ミノキシジル配合の代表的な育毛剤は「リアップ」で、
フィナステリドでは「プロペシア」が有名です。
これらの育毛剤以外にもジェネリック医薬品もあるので、
安価に手に入ります。
また、ミノキシジルと同等の効果があると証明されている育毛成分、
「M-034」もおすすめです。
こちらは、ミノキシジルと違って副作用の心配がありません!
M-034配合の育毛剤では、「ブブカ」がおすすめです。
※ブブカは、公式サイトのみで販売されています。
http://bubka.jp/
広告文句に惑わされず、
自分に合った本当に効果がある育毛剤を選びましょう!!