《広告に騙されるな》『スカルプD』は育毛効果がない“ただのシャンプー”だ！2014年リニューアルの成分大解剖
2014.12.03 | ヘアケア
『スカルプD』は何度もリニューアル！2014年は10代目登場
アンファーから販売されている『スカルプD』。
タレント・宮迫博之さんのCMで有名ですね。
この商品はなかなかのくせ者。
宣伝が上手いのです…
スカルプD 10代目 オイリー[脂性肌用]【医薬部外品】｜アンファー
Amazonのページへ
スカルプDを使えば、いかにも育毛が出来るかのような印象を与えているのです。
マーケティング戦略が凄いので、消費者はその印象を鵜呑みにしてしまいます。
広告費にばかりお金をかけ、
シャンプー自体は値段の割に効果がないという、
かなり残念な結果になっています。
頑張っているアピールもなかなかのものです。
2014年の4月にスカルプDがリニューアルしていますが、
なんと今回で【10代目】！
商品をリニューアルすることによって、
消費者に向けて心を入れ替えようといているのでしょうか？
しかし、いまだに肌に悪い成分を使っているのは事実。
価格は以前に比べてかなり下がったようですが、
宣伝ばかりやっているのを見ると、
原料はかなり安いのではないでしょうか？
芸能人を起用し、あたかも育毛効果があるかのように宣伝しています。
スカルプDの公式ページをよく見てみましょう。
「育毛効果がある」とはどこにも書かれていませんよ！
スカルプD 公式サイト
http://scalp-d.angfa-store.jp/
口コミを検索してみると分かりますが、
何年も使い続けているのに全く効果がない方多数…
過去のスカルプDシリーズの危険性は？
過去のスカルプDシリーズには、
宣伝のイメージとは真逆な
頭皮に悪影響を与える成分が入っていました。
どんな成分が危険だったのかというと、
まずは「ラウリル硫酸アンモニウム」。
これは工業用の洗剤にも使われる、
人体にとっては危険な成分！
ラウリル硫酸アンモニウムは非常に強力な洗浄作用があります。
必要な皮脂まで洗い流してしまうので、
頭皮のバリア機能が損なわれ、大きなダメージを受ける可能性があります。
頭皮の過剰な皮脂分泌は毛穴詰まりの原因になります。
しかし、必要な皮脂まで洗い流してしまうと、頭皮を保護しようとして、
さらにたくさんの皮脂が分泌されてしまうという悪循環になります。
洗い上がりはサッパリとしていると思いますが、気分がいいのは一時的。
敏感肌の方は要注意です。頭皮に炎症を起こすことも…
原料が安いという理由で、洗浄剤としてラウリル硫酸アンモニウム
を使っているというのも明らかです。
スカルプDはサッパリした洗い上がりなイメージでしたので、
この成分を使うことによって消費者を納得させていたのでしょう。
せっかく他に保湿成分や保護成分が入っていても、
ラウリル硫酸アンモニウムのせいで丸潰れです。
10代目スカルプDには使われていませんが、
他社のスカルプシャンプーには使われていることがあるので、
成分表示をよく見てみましょう。
10代目・スカルプDの成分・効果とは？
いよいよ10代目・スカルプDについて見ていきましょう。
スカルプDには、「オイリー[脂性肌用]」と「ドライ[乾燥肌用]」がありますが、
ここでは「オイリー[脂性肌用]」を見ていきます。
先ほど説明して通り、「ラウリル硫酸アンモニウム」は入っていません。
よって、強力すぎた洗浄力は少しだけ抑えられたのではないかと思います。
気になる成分を下記にまとめました。
脂肪酸（１２，１４）アシルアスパラギン酸Ｎａ液
アミノ酸系の合成界面活性剤です。
非常に洗浄力が強く、必要な皮脂を持っていかれるでしょう。
肌が弱い人は、刺激を感じると思います。
シャンプーが脂性肌用なので、これでさっぱり感を出す作戦でしょう。
サリチル酸
サリチル酸は、皮膚のピーリング効果と強力な殺菌作用があります。
ピーリングとは、古くなった肌の角質がはがれずに残っているものを
落とす角質ケアのことですが、別に毎日行う必要はないです。
よって、毎日10代目スカルプDで洗髪するのは、
ピーリングのしすぎのようなものです。
10代目スカルプDでは
サリチル酸が「有効成分」として入っているようですが、
毎日毎日、わざわざ頭皮を自ら傷め続けていることになります。
頭皮が炎症を起こしたり、吹き出物が出てきたりする可能性があります。
ヒドロキシエタンジホスホン酸液
キレート剤として配合されている成分です。
※シャンプーにおける「キレート剤」とは…
金属イオン封鎖剤とも言います。
金属イオンによって、品質や性能が損なわれるのを防ぐために使われます。
シャンプーを使うとき、水中にカルシウムや亜鉛などの金属イオンがあると、
シャンプーがうまく水に溶けずに使えなかったり、
汚れが落ちにくかったりします。
金属イオンの作用を防ぎ、シャンプーの効果を発揮させるための原料です。
ヒドロキシエタンジホスホン酸液の毒性は低いため、
過剰に心配する必要はないですが、
長く使い続けると毒素が蓄積されていきます。
また、金属アレルギーの方は、頭皮にアレルギー症状が出るかもしれません。
良い成分も入ってる！
バンジロウ葉エキス
バンジロウ（グアバ）という果物の葉から抽出できるエキス。
保湿効果のある、新しい育毛有効成分として注目されています。
副作用もないようです。
効果としては、かゆみやフケ防止、脱毛予防、発毛の促進です。
ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液
「ジラウロイルグルタミン酸リシンNa」とも表記されます。
界面活性剤ですが、天然の脂肪酸とアミノ酸で作られ、
副作用の心配はほぼないようです。
効果としては、洗浄、保湿、肌荒れ防止です。
ジラウロイルグルタミン酸リシンNaの優れた点は、
毛髪の表面の保護する「コート剤」としての機能と、
毛髪の内部まで浸透して「修復」する機能があるところです。
グリセリル−Ｎ−（２−メタクリロイルオキシエチル）カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体
地肌への親和性があるポリマーです。
効果としては、保湿性・皮膚の柔軟化があります。
刺激は非常に弱く、副作用の心配はほぼないでしょう。
イリス根エキス
イリスというアヤメ科の植物から抽出したエキス。
効果としては、肌の張りを保ち、頭皮環境を整える役割があります。
「スカルプD 10代目 オイリー[脂性肌用]」は買ってもいいのか？
Amazonでの販売価格は￥3,900。
危険成分の配合状況を見ると、買わない方がいいでしょう。
有効成分も入っていますが、もっと優秀なシャンプーは他にいくらでもあります。
ケトコナゾール配合のシャンプーの方が効果的
「ケトコナゾール」とは、AGA（男性型脱毛症）の原因と言われる
男性ホルモンを抑える役割がある成分です。
脂漏性湿疹やフケの予防にも効果があるようです。
育毛剤有効成分でお馴染みの「フィナステリド」や「ミノキシジル」と
同じくらいの効果が期待できることがメリットです。
ケトコナゾールの内服薬は副作用に要注意ですが、
シャンプーならほぼ問題ないでしょう。
しかし、肌が敏感な方は多少の刺激があるかもしれません。
まれに皮膚が赤くなったり、かゆみを感じたり、フケが出たりなどの
副作用が起こる場合があります。
■ニゾラールシャンプー
osakado.org/
